新潟・見附みどりこども園

建築概要
掲載誌
設計主旨
新潟県の中央、越後平野に建つのこども園。 雪国では、冬期、室内にこもりがちな中での活動の充実が大きなテーマです。 その答えとして、建物全体、どこもプレイルームという方針をたて、2階のプレイルームを中心に、保育室が囲む構成としました。 調理室も直接中の様子が見られるように隣接させました。 こうして、プレイルームがすべての生活の核と感じられるようにしました。 さらに、子どもの心が、プレイルームにとどまるのでなく、外の大きな世界へ向かうように、プレイルームからテラスへ出るスペースに、大きな屋根と垂れ壁で包み、雨・雪のふらない吹抜の外部空間としました。この屋根と垂れ壁を大きく外に向かって突き出し、象徴的に形づくりました。 この出入口スペースの外には、大きなテラスが広がり、さらに、スロープ状の遊び場を介して、地盤面の園庭へとつながります。このように次々と性格の異なる遊び場が連なることで、遊びを通して、子どもの心がさらに大きく広がればと考えました。 外壁は、冬の曇天の中でも、力がわいてくるような色合いとして8色の板金をランダムに配しました。町の交差点に建つ建物として、道行く人の心に小さな灯火が灯ってほしいと願っています。
外壁詳細
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